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近代日本といちご

 

日本で、本格的にいちごの栽培が始まったのは、明治時代に入ってからです。明治5年(1872年)、フランスから取り寄せたいちごの早生種「福羽」の栽培が最初でした。ただし、当時のいちごは、「御料いちご」などと呼ばれるほど、皇室専用の果物であり、庶民には高嶺の花でした。

 大正時代が終わって昭和時代に入り、戦後にやっと、庶民の手に届くようになりました。その大きな理由は、ビニールハウスでの栽培です。いちごがビニールハウスでどんどん栽培されるようになると、生産量の急増とともに、その価格も下がっていき、やっと庶民の食べ物となったのです。

 いちごの品種は、当時、アメリカから「ダナー」という種類のいちごが持ち込まれ、これは主に、東日本に広まりました。一方、西日本では「宝交」という品種が主流でした。東から西から、お互いの品種が競いあって、全国にどんどん出荷されたことで、いちごは家庭に一気に広まりました。

 その後、新しい品種が次々と出てきました。よく知られているのは、現在でもよくスーパーなどで見られる「とよのか」と「女峰」です。ほかにも、「さちのか」「あまおう」「とちおとめ」など、数多くの新しい品種が生まれ、店頭に並んでいます。

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