現在、冷凍食品というと、果物、野菜、魚介をはじめ、和食、西洋料理、エスニック料理、中国料理など、とにかく、ありとあらゆる商品が冷凍加工され、販売されています。
一方、世界で初めての冷凍食品というと、実は、いちごなのです。冷蔵庫が登場した20世紀初め、アメリカのコロラド州で、ジャム用にイチゴが冷凍されたのが、そのはじまりだと伝えられています。では日本では、いつから冷凍食品が普及し出したのでしょうか。
戦前の1930年、日本水産の前身にあたる戸畑冷蔵では、その年は不漁で魚が獲れず、そのために空いてしまった冷凍設備を有効的に活用しようと考え出されたのが、いちごの冷凍保存でした、後に日本の冷凍学の第一人者になる加藤舜郎氏ら当時の技術者たちが、苦労して改良を重ね、作り上げた商品が「イチゴ・シャーベー」と名づけられ、2年後の1932年に販売されました。
イチゴ・シャーベーは、ブリキ缶入りで、当時、1個30銭でした。これが、大阪・梅田に今もある阪急百貨店の地下に、当時あったアイスクリーム売り場で販売されると、1日に300個から400個売れるほど、たちまち大人気となったとのことです。
いちごの冷凍保存
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